水生生物を飼ってみよう
あなたのTwitterでこのページを紹介できます!ぜひご協力ください!→

水生生物飼育の意義

最近の都市部のライフスタイルでは、下水道の整備や人工護岸工事などによって、水環境との関わりが断絶させられており、水生生物との関わりが疎遠なのものとなっています。そのようなことは、合成洗剤などの有害化学物質による水環境中の生物多様性貧弱化に関する問題を忘れさせる原因にもなっています。

人間には、身近にいるペットの動物種やそれに近い種の動物に対して愛護本能が働きます。単なる興味本位ではなく、良識をもってペットを終身飼養されている人に心優しい人が多いのはそのためです。水生生物ならば、自ら飼っている水生生物はもちろんのこと、川や湖などの自然環境中に棲息する水生生物全般に愛情を注ぐようになり、そのことが、水環境保全にもつながっていくというわけです。

身近な野生種を飼ってみよう

最近では、飼育対象の水生生物としては、むしろ改良種の金魚や外来種の熱帯魚のほうが身近なくらいになってしまいました。でも、飼育できる数にも限りがある水生生物でもありますから、地元の河川などに棲息している水生生物を飼ってみましょう。昔の川遊びのように、魚をすくって飼えれば最もよいのですが、それができない場合には、川魚の養魚場で求めることもできます。例えば、淡水魚であれば、ギンブナなどのフナ類やモツゴ、ドジョウ、クロメダカなどが、爬虫類(カメ)であればクサガメが、両生類であれば、イモリが飼いやすくおすすめです。

ただ、注意点もあります。野生種とはいえども、採取地が不明もしくは異なる場合は、決して放流してはいけないということです。素人による不用意な放流は、遺伝子汚染が起こる原因となり、生態系が撹乱されるおそれがありますので、絶対に行わないようにしてください。原則として終身飼養を心がけましょう。また、カメ類は飼育環境によってサルモネラ菌を保菌していることがあるとされており、イモリの皮膚からは、フグ毒と同じテトロドトキシンが分泌されるといわれていますので、とくに素手で少しでも触れた場合は、必ず石けんで手を洗うようにしましょう。

※ペットショップや縁日などでおなじみの「ミドリガメ」はアメリカ原産のミシシッピアカミミガメの子ガメです。大きく成長すると、甲長が30cmを超えることもあり、体色が茶色に変化します。特定外来生物に指定されていますので、極力飼育は避け、在来種のクサガメを飼育するようにしましょう。カメは長寿の象徴として知られるように、水生ガメの寿命は非常に長く、20〜40年くらいといわれています。

※メダカは最近では金魚並みに愛玩動物化されており、自然界に存在しない改良種なども販売されていたりします。ヒメダカもその一種です。水環境保護教育の目的で飼育するのであれば、野生種のクロメダカを選びましょう。

基本的な飼い方

●淡水魚の場合

石けんできれいに洗った水槽に、よく洗った清潔な川砂を敷き詰め、カルキを除去した水を入れます。(カルキの除去は、10Lバケツ1杯の水に、チオ硫酸ナトリウム5水和物(ハイポ)の結晶1〜2粒程度を加えて除去すると確実です。養魚場などから求めた淡水魚は、袋ごと水槽の水に1時間程度つけ、水槽の温度に徐々に慣らせてあげます。エアレーションは、できるだけ気泡の表面積が広くなるようにするために、ポンプのチューブにエアストーンをつけます。(エアストーンをつけることで、酸素を効率的に溶け込ませることができ、水の汚れ防止にも役立ちます。) 水槽には、水草を植え付け、できるだけ日当たりのよい明るい場所に置きます。餌は完全栄養の配合飼料が市販されていますので、川魚用の配合飼料を使うと便利で無難でしょう。(できるだけ不要な添加物を使っていないものをおすすめします。)ある程度成長したフナの場合は、金魚の餌でも構いません。地元産の川魚の場合は、冬場のヒーターは必要ありません。(冬の魚の生態をありのままに観察することができます。)

●カメ・両生類(冬眠習性のある水生生物)の場合

石けんできれいに洗った水槽に、カルキを除去した水を入れます。(カルキの除去は、10Lバケツ1杯の水に、チオ硫酸ナトリウム5水和物(ハイポ)の結晶1〜2粒程度を加えて除去すると確実です。カメや両生類は、時々水に入り、時々丘に上がる習性がありますので、陸地を作ってあげます。カメや両生類の成体は肺呼吸のため、エアレーションは必要ありませんが、ポンプのチューブにエアストーンをつけてエアレーションをすれば、水の汚れが防げます。カメや両生類は、日光浴によるビタミンD3の合成が非常に重要な役割を果たしますので、水槽は日当たりのよい明るい場所に置きます。餌は完全栄養の配合飼料が市販されていますので、カメ用もしくは両生類用の配合飼料を使うと便利で無難でしょう。(できるだけ不要な添加物を使っていないものをおすすめします。)とくに体力が不十分な子ガメの場合は、冬眠中に体力が尽きて死亡することがありますので、冬場はヒーターで水温を25℃程度に保温してあげると無難です。体力が十分にある成体の場合は、柔らかい土を入れてあげて、その中で冬眠させてあげることもできます。その場合は、室温の急激な変化(冬眠を妨げる中途半端な室温)がカメにとってはストレスになりますので、明るい屋外に出して徐々に冬眠環境に慣らし、無理のない自然な冬眠をさせてあげましょう。

↑ ページの上部へ

みんなの本だな メニュー

みんなにやさしい社会へ

「禁煙は愛」マーク ふなあんは、完全禁煙の社会づくりを推進しています。