ふなあん(鮒庵)の考え方 〜「売る」というより「普及させる」〜
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「売る」というより「普及させる」

これまでの資本主義の論理に基づく売り方では、大手メーカーが中心となって合成洗剤を安く売り叩き、ユーザーはコストパフォーマンスを過大評価してきた結果、石けんよりも安い合成洗剤が市場を占有し、コストが高くなりがちで、合成洗剤とは使用方法が異なる石けんは、市場の隅に追いやられてきました。現在、石けんの普及率は、一般用で数%、業務用にいたっては、学校給食の一部を除いては、ほとんど普及していないともいわれています。

合成洗剤成分の毒性作用は、日本中の河川や湖沼、海域を慢性的な汚濁状態に陥れ、生物多様性を貧弱化させ、市民から子どもの遊び場やこころのよりどころ、魚食文化をことごとく奪い去らしめました。そのような惨状を知ってか知らずか、資本主義に傾倒した日本の社会は、メディアを濫用して市民を洗脳した合成洗剤業界の圧力を放置状態にし、下水道普及を推し進めて市民と水環境とのかかわりをいっそう疎遠なものとしてきました。

日本は最も軟水に恵まれた国といわれています。とくに猪名川流域をはじめとする関西地域は日本国内でもとくに硬度が低く、石けんを使うのに最も適した地域、言い換えれば、硬度の影響を受けにくい合成洗剤を使う意味が最もない地域であるといえます。皮肉にも、日本は、単位面積あたりの合成洗剤の使用量が最も多い国といわれています。異常としか言い様がないこの矛盾を、どのように説明するでしょうか。

猪名川流域や大阪湾をはじめとする地域の環境保全は、なにより市民の暮らしのためです。ふなあん(鮒庵)の創始者は、淡水魚食文化が息づく地域で生まれ育ちましたが、猪名川流域では、淡水魚を食べる習慣は知られておりませんし、このまま合成洗剤が使用され、排出されつづければ、猪名川が流入する大阪湾も死の海と化し、大阪湾の魚食文化さえも、廃れてしまうことは確実です。私たちの地域で鮮魚の種類が少ないうえに高価であるのは、その危機を物語っています。

昔の人々は、自然の厳しさと向き合いながら、自己責任で川の恵みを取り入れる努力を惜しみませんでした。今日の猪名川流域では、子どもが魚と遊ぶ姿はほとんど見かけません。単に危ないからというでしょうが、ほんとうにそうでしょうか。下水道の普及と合成洗剤などの有害化学物質による水質汚濁で、人里と水環境とのかかわりが断絶させられたからであり、言い逃れをしているのではないでしょうか。

家庭や飲食店などの事業所から排出される合成洗剤が猪名川流域や大阪湾を汚染し、生物多様性に悪影響を与え続けていることは明らかです。水質汚濁問題を解決するには、下水処理のような後付けの対策に頼るのではなく、まず第一に、汚染源となる合成洗剤を石けんに置き換えることで、水質汚濁の原因そのものをなくすことが不可欠です。下水処理場においても、合成洗剤成分の毒性により、本来の処理能力が発揮できていないため、皮肉にもその下流の水質汚濁を招いているのが現状です。

市民事業体のふなあんは、これまで一般的だった化学メーカーのような利潤追求ではなく、合成洗剤を石けんに置き換えて石けん普及率を高め、的確な発生源対策に資することに注力します。ふなあんは、安すぎる合成洗剤を石けんに置き換えていくために、石けんをできるだけ低価格で提供できる仕組みづくりについて考えました。そのひとつが、使用済み植物油脂からの地域密着型委託加工サービスです。さらに、容器はリターナブル容器をお客様にご用意いただくことで、容器にかかる無駄なコストを徹底的に排除し、正味売りすることで、高性能でお値打ちの石けんをお手頃な価格で入手できるという、これまでに前例のない仕組みを構築しました。石けんへの転換に関する強い動機付けとなる市民事業の実施を通じて、猪名川流域や大阪湾の環境健全化を目指してまいります。

市民事業を地域に定着させ、実効性を発揮させるためには、地域のみなさまによる、合成洗剤から石けんへの転換への動機付けとなる洗浄剤に対する価値観の変革と、石けん製品のご利用が欠かせません。ふなあんでは、石けんを便利に活用していただけるよう、情報提供やアフターフォローも充実すべく努力してまいります。みなさまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

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