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銀鮒の里プロジェクト

廃校活用開校プロジェクト【一般向け情報】

子育て世帯にとっての魅力

安心の友達づくり

とくに、児童期には、教科学習よりも友達づくりのほうが、教育上重要とされます。だからこそ、一人ひとりの個性は尊重しつつ、同じ方向性に向けて協調しやすい学級はとても重要なことです。

一般的な公立学校や他の多くのオルタナティブ・スクールとは異なり、銀鮒の里学校は、同一の方向性の明確な期待意識を持った、まじめな児童・生徒が集う学校です。ですから、持ちたくない関心に合わせるなどといった交友関係のストレスがなく、協調しやすく、安心して友達づくりができる教育環境が整います。

学問の本質に忠実なまなび

例えば、ペーパーテストの答案で、たとえ正答であっても、教えたとおりの回答をしなかったり、考察した過程を記述すると誤答扱いとするなど、公立学校などでは、学問の本質からかけ離れ、教員の都合ばかりを重視した形骸的な教育が問題視されています。銀鮒の里学校では、考察の過程を重視し、ものごとのあらゆる法則性を哲学的に捉える能力を育てるといった、学問の本質に忠実なまなびを実現します。放課後は、学校の施設を使って、思いっきり遊ぶことができるようにする予定です。

特徴的なカリキュラムの例(数理(算数・数学分野)の一部抜粋)
小学部低学年(1〜3年)
  • 四則演算の文章題(論理構築)
  • 和と差のそろばん算
  • かけ算と面積、割り算と平方の分解
  • 座標認識
小学部低学年(4〜6年)
  • 四角形の面積・素因数分解と2けたかけ算
  • 積と商のそろばん算
  • 比例関係と方程式
  • 数値情報の解析(複数の数値間の関係)
  • 次元と同数積のべき乗(指数)
  • 二次以上の関数と自然のかたち
  • LibreOfficeCalcを用いた数学的表現

小学校高学年の学習内容で、中学校の学習内容の大部分を網羅します。

ほんものにふれてつながる「ほんもの・つながり(ジェニン・アクセス)」教育

実は、現代人は偽のモノやコトをつかまされ、しかも、そのことに気づいていないケースが非常に多くあります。それらのことは、真の学問に基づく学びを通じてこそ気づくことができるものです。しかしながら、今日の公教育では、たいていの場合、それができない人間に育ててしまうような教育がおこなわれているのです。学問の本質を教えず、特定の業界にとって有利な人間に育てることを是とする、歪曲された教育、これも、行き過ぎた商業主義の弊害のひとつです。

都会の喧騒から隔絶された清浄な教育環境のなかで、学問の本質にふれつつ、あらゆる本物に触れることで、俗説に振り回されることなく、市民の能力として求められる、モノやコトの真贋をなど客観的態度で見抜く能力(リテラシー)を育む「ほんもの・つながり(ジェニン・アクセス)教育」。それは、市民運動歴25年、農学の博士号を保有する反骨の発起人が提唱する学校だからこそ出すことのできる教育の答えです。

あそびを通じて、ほんものに気づくきっかけを与えてきている笑い鮒の成果

現代の子どもたちに、子ども本来の輝きをとりもどす質の高い遊びの場を、との想いで始めた笑い鮒。その笑い鮒の地道な活動は、子どもたちや地域に着実な意識変容をもたらしてきています。マスコミからの情報を優位視し、固定観念が根強い社会において、これまでにない斬新な試みであるだけに、当初は、誤解されるなどの苦難も味わいました。それでも揺るぎない信念で続けていると、徐々に好奇心旺盛な子どもが集まるようになり、最近では、リピーターであてにしてあそびにきてくれる子どもも増え、親御さんの理解も定着してきました。本物に目覚めたときの清々しい気持ちが、子どもたちのこころをとらえて離さない笑い鮒、それは、あそびの場であるとともに、あらゆるほんものに主体的に気づくきっかけを創出するという、人生のゆるぎない礎をつくる場にもなっているのです。

不要な子育て支出をなくして節約

公立学校などでは、本来は不要であるはずの制服やランドセル、音楽の楽器などの個人専用の学用品の購入を強制されることが多いものです。これも、販売業者の利権が絡んでいるとされ、問題視されています。また、民営のオルタナティブ・スクールでは、学費の高さを気にされる方も多いものです。銀鮒の里学校では、基本的には学用品は、高品質の木製文具や、適切に維持管理されたハーモニカなどを共用する無償貸出制としているため、個人用のものをとくに購入する必要はありません。物品の購入は最小限となり、質の高いまなびで塾通いも不要、そのうえ、世帯の状況に応じて変動する学費のため、家計にも優しい学校です。学費は世帯年収変動制で、平均的な年収で、オルタナティブ・スクールの学費の標準的な相場となるように設定しています。世帯年収が低い世帯には、学費減免制度も予定していますので、お気軽にご相談ください。

地域や家庭とのつながりを大切にする学校

銀鮒の里学校の教育は、地域や家庭とのつながりも大切にしています。銀鮒の里学校では、地域や家庭での教育に役立つ、両親や地域住民の学びの機会も提供します。地域に開かれた「笑い鮒」で培ってきた精神は、オルタナティブ・スクールの開校後も発展的に継承されます。

休日には、地域に開かれたESDツーリズム拠点として、地域はもちろんのこと、他地域からの子どもも受け入れ、里山のオルタナティブ・スクールならではの魅力ある活動体験ができるようにする予定です。

本来あるべき「子どもとしてのけじめ(時間の使い方)」が自然に身につく学校

学校ではしっかり学び、学校が終わったら、野山で思いっきりあそび、お家に帰ったら、夕ごはんを食べて、家族団らんのあと、お風呂に入って寝る。これが、本来あるべき、子どもとしてのけじめです。ところが、近年の子どもは、ゲーム機での遊びやテレビ・スマホ、塾通い、両親の共働きなどで、子どもとしてのけじめがつきにくい環境に置かれがちで、大きな教育問題となっています。銀鮒の里学校では、正課授業では、学問の本質に忠実で、濃い内容の学びに集中するので、放課後の塾通いは不要です。その分、放課後には、田舎の教育的資源を活かした質が高く充実したあそびに没頭できるようにする教育的配慮を行います。こうすることで、ゲーム機などで遊ぶ時間や夜ふかしなどをするこころの隙(煩悩)がなくなり、家庭には自然発生的に団らんの場をもたらし、子どもとして充実した時間の使い方ができるようになります。