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銀鮒の里学校について

機能・役割

銀鮒の里学校は、公教育との連携体制を維持しつつ、公教育とは別の教育の選択肢を提供します。

2020年度(小学校課程)より大幅に改訂される学習指導要領では、生きる力を育てることが重要とされており、ESDの考え方の多くが取り入れられることになっています。しかしながら、現状の公教育では、実際の暮らしで市民的かつ自律的に生活するための学識的・人間的技能(スキル)の育成では不足が多く、今後も公教育だけに期待することはできない状況にあります。そこで重要となるのが、教育における新しい公共を担うオルタナティブ・スクール(市民学校)の存在です。

この半世紀ほどの間に、日本人の価値観は、欧米からの商業主義的文化によって歪曲されてきました。その影響は、今日に至っては、公教育の現場や教科書などにも深く浸透しており、日本人本来の市民的でサステナブルな価値観を取り戻すには、長い歳月を要するとみられます。だからこそ、これまでの型にはまらない教育の機会が必要となります。

この日本人が元来もつこころのDNAともいえることを教育で少しでも効果的に呼び覚ますため、銀鮒の里学校では、あらゆる場で、今日の日本人が忘れかけている、「昭和中期頃までの子どもが慣れ親しんできた健全な児童文化」を基盤とした、オリジナリティのある日本型ESD(昭和のくらしESD)プログラムの実践を推進していきます。