昭和のくらしESDデモクラティック・コンピューティング

昭和のくらしESD

デモクラティック・コンピューティング

既存のITの常識・慣例にとらわれず、費用もかからない、商業主義に翻弄されない市民的なコンピュータ活用を子どもたちに!IoT新時代にふさわしい道徳観やものづくり精神もしっかり身につきます。

公教育教科との関連性

【小学校】情報(改訂学習指導要領対応予定)

【中学校】情報(改訂学習指導要領対応予定)

ESD要素

多様
相互
有限
公平
連携
責任
建設
代替
整合
情緒
伝統
革新
普遍
拮抗

先頭の6要素は、環境省・文部科学省が例示する主要要素例、以下の8要素は、銀鮒の里学校が提唱する追加要素です。マークがない要素も、その要素が全くないというわけではありません。

ESD要素の詳細解析
ESD要素 特  徴
多様性 Linuxコンピュータが、多様な用途に活用可能であることを学ぶことができます。
連携性 IoTデバイスの頭脳部として、あらゆるもの(=Things)と連携して動作することについて学ぶことができます。
責任性 プログラムは正確に入力しないと正しく動作しないことから、制作者がていねいな作業をすることの重要性と自己責任について学ぶことができます。
建設性 なにもないところから、コンピュータ・プログラムという成果物をつくりあげるよろこびを実感することができます。
代替性 同じようにコンピュータデバイスを用いている、受動的なVRゲームから、能動的なコンピューティングに置き換えることで、正しいI(o)Tリテラシーやあるべき道徳観を身に付けることができます。
整合性 コンピュータ・プログラムそのものが絶対的な論理的整合性を要求することから、論理的整合性を維持することの重要性が理解できます。
革新性 市民的な技術革新によって実現した脱商業主義のLinuxベース・コンピュータを活用することを通じて、市民が技術を支えあうことの重要性がわかります。
普遍性 プログラミングなどの一連のコンピューティングは、言語等の差異を超えて普遍性があるものであることを学ぶことができます。

概要

これまでは、教育コンピューティングとはいえども、Microsoft WindowsもしくはMac OSとIntel製CPUをベースとしたシステムによるという、富の偏在が避けられない、市民的観点から疑問のあるものでした。しかし、今日では、市民的システムであるLinuxの発展が目覚ましく、銀鮒の里学校でも、その教育利用の可能性については十分確認を行っています。また、次回の学習指導要領の大幅改訂では、プログラミング教育の必修化が予定されていることもあり、教育用としてのLinuxへの関心は今後ますます高まるものと期待されます。

銀鮒の里学校では、Raspberry PiやIchigoJam、AMD製CPU搭載PCを教育用コンピュータとして活用するなど、今後も脱独占・脱商業主義の市民的なコンピューティング環境で教育を進める方針としています。一般的なPCとしての活用だけではなく、超小型筐体機の利点を活かした電子回路の制御などにも活用でき、ロボットの頭脳として展開させることも可能です。

関連のある(連携推奨)活動の例

コンピュータを活用するすべての教育プログラムと関連性があります。

対象

小学校の児童(1年生から6年生までの男女)、中学校の生徒(内容によっては、高校生以上にも対応)

1クラス人数の目安

2~15人

所要時間

30分~2時間程度

ご用意いただくもの

PCを使う場合は、子どもの人数分と指導者分のLinux PC。Linuxは無料でダウンロード・導入することができるうえ、BIOSが対応している場合は、USBメモリなどから起動することも可能です。(Linuxディストリビューションはedubuntu、PCはIntel製以外のCPUを搭載した機種を強く推奨)

IchigoJamやRaspberry Piを使用する場合は、実費にてご購入いただきます。(銀鮒の里学校が手配します。)IchigoJam(小学生向け)は、本体のみで1,500〜2,000円程度(ディスプレイ、アクセサリは含みません。)、Raspberry Pi(中学生以上向け)は、本体・小型ディスプレイ・アクセサリあわせて1万数千円程度です。

プログラムの流れ

LinuxのPC用OSであるedubuntuには、Windowsと同じように、教育に役立つソフトウェアが充実しており、ほとんどが無償で利用できます。例えば、LibreOfficeとGIMP、Inkscapeなどを活用して子ども新聞やプレゼンテーションを制作してみたり、算数・数学自習ソフトで計算の自主トレーニングをするなどの活用もできます。

IchigoJamやRaspberry Piを活用した教育プログラムは、現在開発中です。