昭和のくらしESDハーモニカ・リトミック

昭和のくらしESD

ハーモニカ・リトミック(児童向け)

教科との関連性

【小学校】音楽・国語・理科・社会

ESD要素

多様
相互
有限
公平
連携
責任
建設
代替
整合
情緒
伝統
革新
普遍
拮抗

先頭の6要素は、環境省・文部科学省が例示する主要要素例、以下の8要素は、銀鮒の里学校が提唱する追加要素です。マークがない要素も、その要素が全くないというわけではありません。

ESD要素の詳細解析
ESD要素 特  徴
多様性 ふき方を変えるなどにより、いろいろな音響表現ができます。ふく人の個性も現れます。
有限性 限られた音階(15〜22程度)で、あらゆる曲がふけることで、音楽の奥深さやすばらしさを実感できます。
連携性 関連性のある他の活動とつながることで、より奥行きの深い活動が実現できます。
責任性 成否も自己の意志次第(自己責任)だということの真の意味がわかります。
建設性 上達すれば、創作唱歌に挑戦してみたいという動機付けにもつながります。
代替性 低俗な娯楽からのシフトにより、情緒や士気などの改善が期待できます。
情緒性 日本の風土に合った聴覚刺激により、日本人が普遍的にもつ和のこころを呼び起こし、理解を促します。
伝統性 ハーモニカは大正時代から親しまれてきた庶民の楽器であり、日本人のこころに響く日本の唱歌は、ハーモニカで演奏するにも最適になるようにできています。
普遍性 日本人が普遍的にもつ和のこころ(日本人が元来大切にしてきた普遍的価値観)を呼び起こすのに、ハーモニカは有効です。

概要

ハーモニカ・リトミックは、小学校の児童でも簡単に演奏ができるシングル・ハーモニカを使って、日本の唱歌・童謡を中心とした季節のうたを自分で演奏できるようになるよろこびを重ねていくことで自己肯定感を高めながら、移ろう四季のその時々を愛する和のこころ(季節観・生活観)を理解するプログラムです。

関連のある(連携推奨)活動の例

楽器の演奏全般、合唱、演劇・歌劇、トレッキング、自然体験活動、詩歌創作、絵本・児童文学など

対象

小学校の児童(1年生から6年生までの男女)

1クラス人数の目安

2~15人

所要時間

30分~2時間程度

ご用意いただくもの

とくにありませんが、CDプレイヤー、唱歌の歌唱入りCD、メトロノームがあると役立ちます。

シングルハーモニカ(洗浄・アルコール消毒済)とハーモニカ用数字譜は、銀鮒の里学校で用意します。

プログラムの流れ

1. 音だし(時間の目安:10分~1時間)

標準配列シングルハーモニカの1オクターブの音がなめらかに出せるように練習をします。はじめて演奏する子どもでも、10分以内でかなりできるようになります。できるようになれば、「かえるの合唱」のような簡単なうたから演奏に慣れていきます。

2. 模範演奏・合唱の聞き取り(時間の目安:5分~)

模範演奏やCD音源の合唱を聞き取り、旋律をイメージに焼き付けます。音感を身につけることは、演奏をしやすくするうえで大切ですので、しっかり行います。

3. うたの演奏(時間の目安:10分~)

いろいろなうたの演奏に挑戦していきます。音符の並びに規則性があり、音の高低の変化が少ないうたが演奏しやすいうたです。習熟に応じて、徐々に変化の大きいうたにも挑戦していきます。

4. ふりかえり(時間の目安:5分~)

演奏したうたについて、日本のこころ(季節観・生活観)、演奏してみての感想、次回以降の目標などについて語り合います。

発展

軽くて小さく、子どもの小さな手でも片手で持って演奏ができるハーモニカの利点を活かし、手遊びや歌劇(ミュージカル)などと組み合わせて楽しむことができます。

ハーモニカ・リトミックにとくに関心がある子どもたちの能力をさらに伸ばし、自己肯定感をさらに引き出す「ぎんぶな児童ハーモニカ楽団」の結成も視野に入れています。